GD(GEM + DTX)療法レジメン

◆婦人科での保険適用

肉腫に対して使用されるレジメンであるが、保険適用はない。DTXは子宮体癌に対して保険適用があるが、GEMは卵巣癌にしか保険適用がない。

◆減量基準

患者の状態によって以下のように減量する。

第1段階:全体量を25%減量。第2段階:DTXを省略(血清ビリルビン値が正常上限を超える場合)。第3段階:GEM、DTXともに省略。

放射線治療の前治療歴がある場合、GEMを675 mg/m2に減量し、DTXを25%減量する。

◆Emetic risk:low

◆投与周期と回数

21日周期。PD(Progressive disease)となるまで続ける。

◆投与方法

Rp抗がん剤投与量投与時間投与日
1GEM900 mg/m230 minDay 1、Day 8
2DTX75 mg/m21hDay 8
拙著『婦人科がんの分子病理学と治療レジメン』もご参照ください。
子宮体がんに使う薬物療法レジメン

IAP(IFM + DXR + CDDP)療法レジメン

◆婦人科での保険適用

子宮肉腫

IFMとDXRは悪性軟部腫瘍に保険適用がある。DXRとCDDPは子宮体癌に保険適用がある。

◆減量基準

患者の状態によりIFMとCDDPを20%減量する

◆Emetic risk:high

◆投与周期と回数

21日毎、4 cycle。

◆投与方法

Hydrationやマグネシウム補充などが必要である。IFMによる出血性膀胱炎対策が必要である。

Rp抗がん剤投与量投与時間投与日
1IFM1.2 g/m21 hDay 1-5
2DXR50 mg/m230 minDay 1
3CDDP50 mg/m22 hDay 1
拙著『婦人科がんの分子病理学と治療レジメン』もご参照ください。
子宮体がんに使う薬物療法レジメン