◆婦人科での保険適用
胚細胞腫瘍
◆減量基準
減量は行わない。好中球1000/μl未満か、血小板10万/μl未満の場合、投与を延期する。
◆Emetic risk:high
◆投与周期と回数
21日毎。胚細胞腫瘍のgood prognosis: 4 cycle。
◆投与方法
Hydrationやマグネシウム補充などが必要である。
Rp | 抗がん剤 | 投与量 | 投与時間 | 投与日 |
1 | VP-16 | 120-125 mg/m2 | 3 h | Day 1-5 |
2 | CDDP | 20 mg/m2 | 2 h | Day 1-5 |
拙著『婦人科がんの分子病理学と治療レジメン』もご参照ください。
薬物療法レジメン
- EMA/CO療法レジメンMTX 療法等の効果がない場合等に用いられる
- GD(GEM + DTX)療法レジメン保険適用はないが、肉腫に使用される。
- PTX/PLD/TOP+Bev 療法レジメンがん薬物療法後に増悪した卵巣癌に使用されるレジメン。
- NDP+CPT-11療法レジメン卵巣癌や子宮頚癌に用いられるレジメン
- TN(PTX + NDP)療法レジメン卵巣癌や進行又は再発の子宮頚癌に使用されるレジメン
- IAP(IFM + DXR + CDDP)療法レジメン肉腫に使用されるレジメン
- TIP(PTX + IFM + CDDP)療法レジメン再発又は難治性の胚細胞腫瘍に使用されるレジメン
- EP(VP-16 + CDDP)療法レジメン胚細胞腫瘍に使用されるレジメン
- BEP(BLM + VP-16 + CDDP)療法レジメン胚細胞腫瘍に使用されるレジメン
- CDDP+CPT-11 療法レジメン卵巣癌、子宮頚癌に使用されるレジメン
- AP(DXR + CDDP) 療法レジメン子宮体癌に使用されるレジメン
- PLD-C(PLD + CBDCA)+ Bev 療法レジメン卵巣癌に使用されるレジメン
- DP(DTX + CDDP)療法レジメン卵巣癌、子宮体癌に使用されるレジメン
- TP(PTX + CDDP)+ Bev 療法レジメン様々な婦人科腫瘍に使用されるレジメン
- GC(GEM + CBDCA)+ Bev 療法レジメン卵巣癌に使用されるレジメン
- DC(DTX + CBDCA)+ Bev 療法レジメン卵巣癌に使用されるレジメン
- TC(PTX + CBDCA)+ Bev 療法 レジメン卵巣癌、子宮頚癌に使用されるレジメン
- High emetic risk – 婦人科がん薬物療法以下の4剤を全て投与する。 NK1 receptor antagonist(イメンド®など) Serotonin receptor antagonist(カイトリル®、ナゼア®など) Dexamethasone(Day 1: 12 mg、Day 2-4: 8 mg/day) Olanzapine(Day 1-4: 10 mg/day)
- Moderate emetic risk – 婦人科がん薬物療法CBDCA AUC ≧ 4を含む場合、以下の3剤を全て投与する。 NK1 receptor antagonist(イメンド®など) Serotonin receptor antagonist(カイトリル®、ナゼア®など) Dexamethasone 8 mg CBDCA AUC ≧ 4を含まない場合、以下の2剤を投与する。 Serotonin receptor antagonist(カイトリル®、ナゼア®など) Dexamethasone 8 mg 遅発性嘔気・嘔吐が見られる場合はDexamethasoneをDay 2、Day 3も投与。 さらにOlanzapine投与も考慮する。
- Low emetic risk – 婦人科がん薬物療法以下のどちらかを投与する。 Serotonin receptor antagonist(カイトリル®、ナゼア®など) Dexamethasone 8 mg