妊娠 24 週未満で血圧 140/90 mm Hg 以上なら降圧薬を投与する方がよい

妊娠中、血圧が 160/105 mm Hg 以上になると、通常は降圧薬が投与される。しかし、比較的軽症の妊娠高血圧で降圧薬を投与する方がよいかどうかはあまりよくわかっていなかった。第3相臨床試験の CHAP 試験によれば投与する方がよいようだ。

妊娠 24 週未満で血圧が 140/90 mm Hg を超えている場合、降圧薬を投与しない場合と比較して投与する方が preeclampsia や 35 週未満の早産のリスクを減少させた。降圧薬投与により低出生体重児は増加しなかった。降圧薬としては、約62%で labetalol が投与され、約36%で  nifedipine が投与された。

優越性試験、非劣性試験、同等性試験の読み方は、拙著『婦人科がんの分子病理学と治療レジメン』で図解して説明しています。