婦人科癌に対する Pembrolizumab の効果は、Phase II の KEYNOTE-158 で調べられている。
この試験の対象者は、以下である。
(1) 大腸癌以外の固型がんで、切除不能または転移を有する。
(2) MSI-High。
(3) 標準治療を行ったが進行したか、または何らかの理由で標準治療を継続できない。
婦人科癌での結果は以下である。Primary endpoint は奏効率となっている。
子宮内膜癌: 57.1% = (8+20) / 49
卵巣癌: 33.3% = (3+2) / 15
奏効率(%) = (CR+PR) / n。CR: Complete responce、PR: Partial responce、n: 症例数。
この結果に基づき、婦人科癌でのキイトルーダの添付文書上での適応は、「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)」となっている。
子宮体癌のうち、類内膜腺癌の17%で MSI-high との報告もあるが、たぶん、測定方法によって結果は大きく異なるとのではないかと私は予想している。